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あなたの心を現場にしましょう(TM)

盛り下がる準備は出来ましたか?

そういうわけで、今年も「アーバンギャルドPRESENTS鬱フェス2020」開催が決定しました。

本日一般発売開始です。座席&フェイスシールド付きの会場チケットと配信チケットがあります。配信はアーカイブでも見られます。

プリント・クラブにご入会されている遠方の方も是非配信で御参加を。

会場で見て、配信で再度見る、という禁断のパターンもあります(!)



アーバンギャルドPRESENTS 鬱フェス2020~新しいライヴ様式~ 2020.9.13.SUN TSUTAYA 0-EAST


当フェスについては、昨秋「鬱フェス2019」終了後すぐに日程を確定し、早め早めでお声がけしていきましょうとのことで昨年末には各出演者に働きかけ始めていました。もはや紀元前の話なのでお忘れの方も少なくないでしょうが、2020年の開催自体は今年の元旦に発表していたわけですね。当初のサブタイトルは「鬱リンピック」そう、今年はオリンピックイヤー(のはず)だったので。


ところが二月頃になるとコロナ禍で世の中の空気はがらりと変わりました。我々は「TOKYOPOPTOUR」中ということもあり、ツアーの一部中止は視野に入れていましたが、まさか夏以降のライヴが危ぶまれることになるとはそのときは思いもよらなかったです。思い返してみて下さい。未知のウィルスに対し様々な憶測が飛び交っていたあの頃を。「SARSは夏頃には終息したので、コロナも五月頃にはなりを潜めるだろう」という見方も強かったのではないでしょうか。そして春になっても夏になってもコロナは猛威を振るい続け、むしろ感染者は増加するばかり。さてどうしようかと、事務所、メンバー、イベンターで何度かのZOOMミーティングと長文メールのやりとりがありました。とはいえ時間は待ってはくれない。七月頃になり状況が大きく変わることもないだろうと判断し、観覧方法を固め、ロゴを新調、出演者を選び直し、ようやく今月になって開催を発表できたと。


アーバンギャルドは三月の新潟以降、半年間ライヴをしていません。コロナの影響が出始めた頃は全員マスク着用など出来る限りの対策をしてぎりぎりまでライヴしていた我々ですが、ツアー中止以降は一転、無観客含めやらなくなってしまった。どんな形でもいいからライヴをしてくれと望む声も少なくなく、しかしながら実現までには随分時間がかかってしまいました。その間、バンドとしてはレコーディング、僕としては弾けない楽器を練習するなど、自分たちなりに音楽との向き合い方を模索してきたつもりです。

(蒔いた種からなった実は秋以降に収穫できるでしょう…もうしばらくお待ち下さい)


ただ僕は、よく往年のバンドマンがいう「自分たちはライヴしかできないから、ライヴをやるだけだ」という意見に対しては「果たしてそうか?」と思っていました。勿論ライヴに代わるものはないかもしれないけれど、ライヴハウスで鳴ったものだけが音楽ではないし、ライヴに来る人だけがファンという訳でもない。音楽はもっと、色んな立場のリスナーに開かれたものであると。


日本の音楽業界はCDを売る代わりに握手会からの現場主義が良くも悪くも蔓延して、ここ十年は「現場に(しか)リアルがない」という価値観が不動のものとなっていたわけですが、そこを見直し、広い視野を持つにも良いタイミングだとも思っていました。


本当に現場に「しか」リアルはないのか?

現場というのは本当にライヴハウスだけを指すのか?

誰かが暗いベッドルームで我々の音楽を再生し、その人の心に何かが灯るとき、ベッドルームは現場になり得ないのか?

と。


改めて書きますが、今年の鬱フェスは会場と配信、両方で開催します。

会場は物理的な意味で制限があり、チケットは希少価値となりますが、会場には会場、配信には配信の現場があると考えています。

あなたなりの方法で、盛り下がって下さい。

あなたの心を現場にしましょう。それでは。


昨年の密な現場。今年も心は密にしような

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